税理士のみなさまにとって、なくてはならない存在として

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AI時代に挑む!若手「いい税理士」と考える、これからの会計事務所経営のあり方

カテゴリー: いい税理士

「税理士はAIに取って代わられてしまう」
今や税理士は、多くのメディアでそのように取り上げられています。そんな時代において、代替されない税理士の価値とは何か。そのヒントを「いい税理士」の活動から探るために開催しているエーサースの座談会。今回は、6月6日(木)に若手「いい税理士」の方々にお集まりいただいて開催した座談会の様子をお届けします。

高齢化が進む税理士業界に求められる「若手の台頭」

税理士業界は60歳以上が全体の半数以上を占めており、一般的な業種からすると非常に高齢化しているといえます。人生経験豊かな税理士が多いことは頼もしい一方で、最近では20代の経営者も増えてきています。若返りによる新陳代謝は、税理士業界にも求められているのではないでしょうか。

税理士という仕事を、若者にとって魅力的な職業にするためにも、若手税理士の台頭が求められています。そこで今回は、独立開業から数年という方を中心に、若手「いい税理士」の方々にお集まりいただき、座談会を開催しました。

▼ご参加いただいたみなさま

事務所名 氏名 ※五十音順
金森善太郎税理士事務所 金森 善太郎 様
齋藤会計事務所 齋藤 陽太  様
木口勇三税理士事務所 武市 真賢  様
梨本FP税理士事務所 梨本 博一  様
昼間税務会計事務所 昼間 隆弘  様
古市裕之税理士事務所 古市 裕之  様

 

若手「いい税理士」が考える、AI時代を生きるために必要なこととは?

若手「いい税理士」は今後の事務所経営について、どう考えているのか。結論として見えてくるのは、「いかに人間力で差別化するか」ということのようです。まずは、独立前に抱えていた葛藤等も踏まえて「いい税理士」を志したきっかけについて伺いました。

金森:以前の事務所に勤務していた当時は、多い時で70社もの会社を担当していました。当然、一社一社のお客様に時間をかけられませんし、事務所で決められた内容を伝えることしかできませんでしたので「本当にこれでいいのだろうか」「お客様の役に立っているのだろうか」と疑問を抱えながら仕事に取り組んでいました。それに比べて今は、一つのお客様に対して丁寧に時間を使えています。課題や悩みはお客様によって異なります。お客様のニーズに応じて、お渡しする資料、お話する内容を変えることができています。

 

古市:アドバイスをすると、経営者からも「ありがとう」と言ってもらえますし、自分のアドバイスを取り入れて経営者が実際に動いてくれることは非常に楽しいと感じています。どんな経営者も悩みを抱えています。税理士として、その手助けをしたいと思うのです。従業員には打ち明けられない経営者の悩みに、税理士として応えるために独立をしました。

 

経営者から求められていることを的確に捉え、いかに付加価値を提供をできるのかということを考えていく。そのために、日々試行錯誤する姿も伺うことができました。

齋藤:最初のころは、張り切って経営分析などたくさん資料を持っていきましたが、お客様には関心を持ってもらえないこともありました。こちらが一方的にあれもこれもしてあげたい、ではダメだと気づかされました。経営者には自分の理想があります。まずはお客様の話を聞かないと。相手のニーズを満たし、関心を引き出すのが第一ステップだと心がけています。

 

若手「いい税理士」は事務所を拡大したい?

独立して数年が経過、お客さんにも価値を提供している若手「いい税理士」のみなさんは、「事務所をもっと大きくしていきたい」、きっとそんな野心をお持ちなのではないかと思っていました。しかし、お集まりいただいた6名のうち、4名の方は「今後も一人でやっていくつもりでいる」とのこと。この結果は意外でした。

なぜ事務所の拡大を考えていないのか、その理由を伺ってみると、どうやら、お客様である経営者一人一人にしっかりと向き合いたい、という想いが根底にあるようです。AIが台頭するなかで、求められるのは「人間力」。だからこそ、税理士として、人として、経営者に貢献したいという想いをお持ちでした。

梨本:私は一人の税理士としてお客様と付き合っていきたいと思っています。税務申告や計算業務は結果にすぎません。ほとんどの時間を、お客様の話を聞くことに使います。取引先のこと、従業員のこと、プライベートのこと。自分自身が経営者の話をちゃんと聞く。話を聞いたうえで経営者と一緒に考え、支えていく。それが自分のやりたかったことですし、今後もそのスタイルで続けていきたいです。

 

齋藤:他の税理士さんとの差別化を考えると、「自分を商品にする、人間力を売りにする」ということが重要になってきます。事務所を大きくして人を増やしていくと、どうしても「自分」という商品力が希薄になってしまうと思うんです。

 

金森:事務所を大きくして、自分の目が行き届かなくなる範囲が広がってしまうのはリスクです。どれだけ付加価値が提供できるかが重要なので質を落としたくありません。人を増やすよりも、一人で質を上げていくことで経営者に貢献したいと考えています。

 

また、事務所を拡大した際に生じる「ヒト」に関するマネジメントについても、リスクを感じていらっしゃるようでした。

昼間:事務所を拡大した後に、職員が辞めてしまうときのリスクもあります。経験者が一気に辞めてしまって、苦労している事務所も知っています。そうなると何よりお客様に迷惑をかけてしまう。そういう風にはなりたくないです。自分のキャパシティの上限で止めておきたいというのが正直なところです。

 

同じリスクを負うからこそ、経営者の悩みが見えてくる

では、事務所を拡大したいという先生はどう考えていらっしゃるのでしょうか。規模を大きくすることで得られる価値もあるようです。

古市:私はなるべく事務所を大きくしたいと思っています。税理士に限らず、一人でやっていると視点や思考が凝り固まってしまいます。今後大きく変化していく税理士業界に身を置くうえで、これは大きなリスクであると考えています。多くの人がいて、多様性があるほうがいい。色んな人が情報を集めてきた方が柔軟になれると思います。
人を雇うことには確かに様々なリスクがありますが、中小企業の経営者もそのリスクを負って従業員を雇っています。自分はリスクを取ってないのに、リスクを取っている社長にアドバイスすることはできません。自分も同じ悩みを抱えることで、本当の意味で経営者と悩みを共有することができ、一緒に解決していけるのではないかと思っています。

 

武市:AIが発達していく中で、ただの事務屋でいるわけにはいきません。それは職員も同じです。事務処理に追われてしまうのではなく、お客様と対話することに力を入れたいと考えています。現在の顧問先数を考えると、人員は増やしていきたいです。

 

若手「いい税理士」こそ、「質」も「量」も追うべき

事務所を大きくする、しないに関わらず、みなさんに共通するのは「お客様である経営者のため」という想いでした。一人で限られた顧客に対して質の高いサービスを提供するのか。多様性やマンパワーを活かして、より多くの顧客に価値を届けるのか。どちらの方法が良いのか正解はありません。

しかし、「いい税理士」が伴走することで幸せな中小企業が増える、と考えるエーサースとしては、「いい税理士」のみなさまにはぜひ事務所を大きくしてほしいと思います。税理士さん一人ではなく事務所全体で、より多くの中小企業に「いい税理士」としての価値を届けていただきたいと思います。

特に、これからの税理士業界の未来を担う若手「いい税理士」のみなさまには、ぜひ質も量も高めていただき、税理士業界をより魅力あるものしてほしいです。

お忙しい中お集まりいただいた若手「いい税理士」のみなさま、本当にありがとうございました。みなさまの今後のご活躍を心より願っています。みなさまの活動を少しでも支えられるようにエーサースも頑張ってまいります!

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