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結局、「クラウド会計」の『クラウド』とは何なのか?

カテゴリー: IT・クラウド
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昨今、さまざまな「クラウド会計」が誕生していますが、
どのようなサービスなのか、いまひとつ分かりづらいと感じられることはありませんか?
たとえば、「クラウド会計=銀行口座取り込みが可能」といった印象も強いかもしれません。

そこで今回は、「結局、クラウド会計の『クラウド』とは何なのか?」という素朴な疑問にお答えします。
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クラウド会計の『クラウド』とは何か?

もともと「クラウド」とは、自社内にサーバーやソフトウェアを持たなくても、
クラウド事業者の提供するサーバー環境等をインターネット経由で利用できる環境のことをさします。

これをクラウド会計に置き換えて考えると、
「クラウドとは、エンドユーザー(※税理士事務所にとっては『顧問先』)の立場からみて、自社でシステムを保有することなくインターネット経由で会計・給与システムを利用できる環境」といえるでしょう。

そのため、「銀行口座情報の自動取り込みに対応している」ことは、
クラウド会計ならではの特徴ではありますが、クラウドの意義とは少し性質が異なることが読み取れます。

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クラウドは大きく2つに分類される

「ウチの事務所では、もうすでに『クラウド会計』を導入しているよ」という方も油断は禁物です。

実はひとくちに「クラウド」といっても、大きく分けて2種類に大別することができます。
それは「自社内でサーバ機器を保有する(→プライベートクラウド)」と「自社内でサーバを保有しない(→パブリッククラウド)」の2つです。

「プライベートクラウド」:事業者自らがサーバを保有・管理するクラウド

自社内でサーバを所有することによって、クラウド環境を自社内に構築するクラウドのことをいいます。
クラウド環境を自社で所有(占有)をして、そのクローズドな環境の中で利用します。

代表的には、IBMや富士通といった事業者による環境開発が挙げられます。

「パブリッククラウド」:外部サービスを全面的に活用するクラウド

自社内でサーバを所有せず、他の事業者が提供をしているクラウド環境を利用するクラウドのことをいいます。
サーバー環境等を自社で所有する必要はなく、他の事業者が提供しているサービスを特定のユーザー全体で共有して利用します。

代表的には、GoogleやAmazonといった事業者のサービス利用が挙げられます。
ちなみに、弊社「A-SaaS」もパブリッククラウド型の税務・会計・給与システムであり、税理士事務所内でのメンテナンスは不要です。

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2種類のクラウド、それぞれのメリット&デメリット

ここまで2種類のクラウドについて解説してまいりましたが、それぞれどのようなメリット&デメリットがあるのでしょうか?

プライベートクラウドのメリット&デメリットは、「占有すること」

プライベートクラウドのメリット&デメリットは、自社内にサーバー環境を構築すること、すなわち「占有」に関係します。

▼メリット:
自社でクラウド環境をコントロールできることによって、各社が求めるセキュリティレベルやサービスの中身・どのユーザーまでデータの共有を図るのかといったことまで細かく構築することができます。
また、部署間で別々のシステムを構築していた場合は、そのシステムの統一をすることによって、従来よりも効率的に運用することが可能です。

▼デメリット:
自社でサーバを所有することとなるため、設備投資やメンテナンス費用といったコストがかかり、後述するパブリッククラウドに比べて高コストになります。
また、システムを増強する際は大規模な再投資が必要となり、一般的に柔軟な拡張を図りづらいとされています。

パブリッククラウドのメリット&デメリットは、「共有すること」

一方、パブリッククラウドのメリット&デメリットは、外部サービスを全面的に活用すること、すなわち「共有」に関係します。

▼メリット:
他の事業者が提供しているクラウド環境を利用するため、多額の初期投資をすることなく、必要な時に必要なサービスを利用することができます。システム自体はクラウド事業者側で管理・運営されるため、サービス利用者としては運用コスト(メンテナンス要員)や日々のバックアップなどの作業を気にする必要がありません。それに伴い、IT専門知識がなくてもクラウドが低コストで活用できるというのも大きなメリットといえるでしょう。
また、拡張性にも優れていて、各種クラウドサービス間で積極的な提携が進んでいます。冒頭の「銀行口座・クレジット取引の自動取込」などは、その優れた拡張性のあらわれです。

▼デメリット:
特定のユーザで共有してクラウドを利用するため、個々の利用者に応じたシステムにカスタマイズすることができません。
すなわち、システムそのものを自社でコントロールすることができない点はデメリットともいえます。

以上、プライベートクラウド⇔パブリッククラウド両者の比較を図解すると、下図の通りといえます。
クラウド図

まとめ

今回は初心にかえって「結局、クラウド会計の『クラウド』とは何なのか?」を解説いたしましたが、いかがでしたか?

クラウド環境をえらぶ際に一番大事な点は、「クラウド環境を構築することで達成したい目的は何か?」です。
比類ない強固なセキュリティレベルを達成することか?
あるいは、外部サービスを活用することで事務所経営の合理化(コスト削減)を図ることか?

どのクラウドサービスを導入するのかといった判断の際は、自社にとってのメリット・デメリットを勘案してから検討されるのがベストです。やみくもにクラウドという言葉に飛びつくことなく、冷静に自社に合っているのかという軸での判断をおすすめいたします。

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