A-SaaSについて

会計事務所のシステム・イノベーションをめざして

会計事務所の主要な顧客である中小企業を取り巻く環境は、好況といわれた時期も大きく改善することはなく、企業数はここ20年以上減少し続けています。そして、最近の急激な経済環境の悪化で、廃業等を余儀なくされる企業が増えており、会計事務所にとっても、収益の悪化をいかに食い止めるかが大きな課題となっています。

一方、会計事務所業界では、税理士法改正以降の規制緩和を受けて、税理士法人の設立、広告規制の撤廃、報酬料金の自由化等が進み、より高い専門性とより幅広いサービスによる競合力が望まれる変革期に入っています。

そして、国税庁の推進する電子申告は、会計事務所の取り組みにより、次第に普及しつつあり、そうした状況下、事務所業務として電子申告をスムーズに実践できるシステム運用ができるか否かが、士業としての存在を問われるとともに、事務所業務のより一層の効率化を実現する成否の鍵となってきています。

さらに、経済産業省によるJ-SaaSプロジェクトの立ち上げは、会計事務所に最新IT技術への対応を迫っています。

経済環境の悪化を受け、会計事務所自体の経営が厳しさを増すなか、同じく厳しい環境にある中小企業をサポートできる質の高いサービスを提供していくには、人材の育成−人的サービス業として業務確立が不可欠であり、人件費に次ぐ大きな支出であるコンピュータ関連経費を抑制することは、避けられない状況になっています。

1960年代に生まれた現行の会計事務所向けシステムの多くは既に限界にきており、最新のコンピュータ技術による使いやすく、効率よく、安全で低価格なシステムの新規開発への期待が高まっています。

『SaaS会計事務所プロジェクト(略称 A-SaaS)』は、以上のような業界認識のもとに、過去からの懸案であった21世紀の新しい会計事務所システムを、先進のクラウドコンピューティングと革新のSaaS技術を駆使して一から開発することで、会計事務所の経営基盤の再構築のお役にたてるようにいたします。

会計事務所を取り巻く環境の概念図

日本の中小企業を元気にするために

A-SaaSの目的は、会計事務所のシステム・イノベーションの実現に留まらず、その顧問先である中小企業の事業の活性化に大きく寄与することを目的の一つと考えています。そして、低迷する日本経済が元気になり、更なる発展に大きく貢献できることを念じています。
そのためには、中小企業の活動を生産性に直結する製造、販売、サービス等の業務に専念させ、会計処理、資金繰り、納税等の付帯業務については、財務、税務の専門家である会計事務所がより深く関与する環境を整備する必要があると思っています。
このような事業環境を実現するためには、まずは会計事務所の懸案であるシステム・イノベーションを実現して、より効率的で、より高品質なサービスが提供できる環境を作る必要があります。そして、顧問先の自計化を進め、会計事務所と顧問先とのリアルタイムなデータの一元管理を実現することによって、会計事務所がタイムリーな経営資料の提供と、的確な経営指導が行える、そのような環境を整える必要があります。
この環境整備のために、今回のA-SaaSでは顧問先向けの財務会計システムを、会計事務所に無償提供することに致しました。
そして会計事務所が中小企業の活性化に大きな主導力を発揮して、日本の中小企業を元気にする、それがA-SaaSの重要な目的の一つと言えます。

宣言

そして私たちはA-SaaSのスタートに際して、下記の項目の実現に向けて全力で取り組むことを宣言いたします。

  1. 会計事務所にとってベストなシステムを、最新のコンピュータ技術を駆使して構築します。
  2. 会計事務所におけるコンピュータ関連経費を、現状に比べ大幅に削減します。
  3. 電子申告に至るまでのスムーズなシステム運用を実現し電子申告を推進します。
  4. 今回開発される全ての業務用システムは、会計事務所以外への販売は致しません。
  5. 顧問先向けの財務会計システムを開発し、会計事務所に提供します。
  6. 会計事務所と顧問先向けのポータルサイトを開発し、会計事務所に無償提供します。
  7. 会計事務所による自計化推進とタイムリーな経営指導で日本の中小企業を元気にします。
SaaS会計事務所プロジェクト事業概要図

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