税理士のためのクラウド税務・会計・給与システム

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A-SaaS公式ブログ

「いい税理士」をお招きしてお話を聞きました(松尾繁樹 先生)

カテゴリー: いい税理士, 社長日記

こんにちは。
A-SaaS(エーサース)社長の田中です。

今月も先月に引き続き「お客様である税理士さんのことをもっと深く知る」ことを目的に、「いい税理士」さんを当社にお招きして、全社員が参加するパネルディスカッション形式でお話をうかがいました。

今回お話をうかがったのは、松尾繁樹公認会計士事務所の松尾繁樹先生です。
前回の荻島先生の会同様、終了後の拍手がなかなか鳴りやまない、私たちにとって大変有意義なパネルディスカッションとなりました。

今回は、当日参加させていただいた当社のメンバーの感想からご紹介します。

・荻島先生のパネルディスカッションの際にも同じことを思っていたのですが、A-SaaS(エーサース)がいい製品を作り、松尾先生のようないい税理士さんに使っていただくことで、その先にいる数多くの顧問先(中小企業)の方々が幸せになるイメージを改めて実感しました。

・松尾先生、お話がとても分かりやすかったです。松尾先生のようなお客様にA-SaaS(エーサース)を使っていただけていることに心から感謝です。いただいた刺激をエネルギーに変えて先生に恩返ししたいです!

・非常にITリテラシーが高い先生で驚きました。話がとてもわかりやすく、とても有意義な会だったと思います。松尾先生のようないい税理士さんが、私たちA-SaaS(エーサース)のビジョンに賛同してくださっているというのはとても心強いなと思いましたし、頑張っていこうと思いました。

・短い時間ではありましたが、素敵な人だなということが伝わってくるパネルディスカッションでした。顧問先さんのことも考え、職員さんのことも考え、事務所の経営のことも考え、会計事務所の運営も大変だということがわかりました。私たちA-SaaS(エーサース)がそんな先生を支えられる存在になれば良いなと思いました。

 

松尾先生のお話が、当社のメンバーの心に響いたようです。

 

さて、それでは本題です。
今回のパネルディスカッションで松尾先生からお話いただいたことは、大きくは以下の2点になります。

1.中小企業の伴走者として松尾先生が実践していること
2.事務所の経営方針と職員さんとの向き合い方について

 

まず1の「中小企業の伴走者として松尾先生が実践していること」について先生のお話のポイントをまとめると以下のようになります。

・大企業であれ、中小企業であれ、経営者の想いが極めて重要。経営者の想いが形になったものがその会社の事業であり、事業戦略であり、アクションプランであり、予算や経営計画である。顧問先である中小企業に伴走するためにまず大切なのは、その会社の根幹である経営者の想い、ビジョン、理念などを理解し、それを経営者と共有すること。そして、経営者がそれらを見失わないようにサポートすること。

・経営者の想いやビジョンを理解したうえで、数字で経営者のビジネスを支えるのが税理士の仕事。中小企業の社長は営業や技術畑の出身が多く、必然的に数字にはさほど強くない場合が多い。会社の現在地を社長に数字で正しく認識してもらい、社長の想い、ビジョン、ゴール等を定量的に数値化し、そこに至るまでの道のりを数字を基にサポートする。これが税理士としての自分の役目である。

・「数字で経営者を支える」ためには、「今後の資金繰りの見える化」と「資金調達のサポート」が最重要。中小企業の社長の多くは「口座残高と勘と経験」で資金繰りを回していることが多い。そのため間違ったり外れたりすることがあり、それが会社にとって致命傷につながる場合がある。定期的な顧客訪問の際には、損益の状況だけでなく、半年先の資金繰りについても資料を用意し、それを基に議論する。必要に応じて資金調達のサポートをすることもある。

・最近特に資金調達のサポートは増えている。創業融資のサポートについては一定の経験値が事務所に蓄積されつつあり、顧問先にも喜ばれているし、事務所としても融資金額の一部をフィーとしていただくことで、顧問料以外の収益として確立しつつある。また、創業融資のサービスを通じて、社長の思いを明文化、共有するとともに、創業資金の調達という生みの苦労を共にすることで、顧問先との長期的な付き合いのベースとなる関係が構築できることも事務所の経営的には大きい。「先生のおかげで事業をはじめることが出来た」と言ってもらえることはとても嬉しい。

・以前と比較すると金融機関も決算書だけでなく事業性を見ているように感じている。単なる数字ではなく、社長の想いやビジョンを数字に結び付けて金融機関との話を進めれば融資を引き出せる確率も高くなる。また、会社の状況によって、最適な資金調達手法も変わってくるので、単なる借入だけでなく、売掛債権の流動化やクラウドファンディングなど、資金調達の手法についての勉強や研究も欠かせない。経営コンサルタント等と違って、税理士ほど経営者と長く深くかかわる職業はないので、経営者の想いやビジョン、事業戦略、経営計画、足下の数字等、あらゆることを理解している税理士こそが、中小企業が資金調達を行う際の最適なパートナーだと自負している。

・経営者はとても孤独。社内には相談できる相手がいないケースがほとんど。税理士は経営者にとって最も身近な相談相手なので、そういった経営者の孤独を理解してあげられる存在でありたい。税務相談に限らず、ヒト・モノ・カネ、ありとあらゆる相談や悩み(ときには愚痴)を自分に打ち明けてもらいたいと思っている。そのためにはまず社長との信頼関係を構築する必要がある。

・中小企業の社長は常に多忙であり、自分が手掛ける事業には精通しているが、それ以外の分野(特に管理部門の効率化等)には疎いケースも多い。また、年配の経営者であればITツールにも疎い。特に管理部門の効率化を実現するITツール等の導入支援を通して、中小企業が本業に専念できる環境の構築に貢献したい。ただ正直なところ、業務の効率化について顧問先のニーズは強いものの、事務所としてそのすべてにきちんと対応できているとは言い切れず課題感も感じている。

 

ここまでの松尾先生のお話を聞いて印象的だったのは、ご自身の仕事を「中小企業の経営者の想いを理解し、そのビジネスを数字で支えること」と定義されている点でした。もちろん、記帳代行、税務申告、税務相談といった税理士としての基本となる仕事がベースとなっているのですが、そこにとどまらず、顧客である中小企業の成長にいかに貢献するかというところに先生の力点が置かれています。

また、ご自身が中小企業の経営者の最も身近な相談相手としてのポジショニングを長期にわたって確立しているからこそ、その経営者の原点やビジネスの根底に流れる思想までを深く理解することができ、だからこそ、中小企業の「経営」や「ビジネス」を本当の意味で支えられるのは税理士である自分なんだという確固たる自負をお持ちであることに感銘を受けました。

次に2の「事務所の経営方針と職員さんとの向き合い方について」については次のようなお話でした。

・経理と税務の仕事だけではどうしても顧問先との関与も薄くなってしまう。それで本当に顧問先である中小企業の役に立っているのか疑問だった。もっと顧問先の成長や課題の解決に貢献して、顧問先とともに喜べるような仕事がしたいと思った。

・以前、自分が顧問を務めていた企業が倒産してしまった。顧問税理士としてもっとやれたことがあったんじゃないかと思い、今も自責の念に駆られる。これが自分の税理士としての原体験であり、今の事務所の理念である「理想の姿に一歩近づき、また一歩先の理想の姿を考える。その喜びをともにする。」にもつながっている。

・事務所の規模は現在10名弱。職員を採用する際には、知識や経験よりコミュニケーション能力を重視している。実績としても、ジュエリーの販売経験や営業職の経験がある人を採用している。会計事務所はサービス業なので、お客様とのコミュニケーションが一番大切。お客さんの成長を一緒に喜べることがこの仕事の醍醐味なので、その想いを共有できる職員を採用したい。職員には事務所で作業ばかりするのではなく、顧問先のところにどんどん出ていってほしい。

・初めて自分で職員を採用した時に、事務所の理念に共感してくれて、わざわざ大阪在住の人が地元を離れて自分の事務所に就職してくれた。自分と同い年だったこともあり、なんとしてもこの人を成長させて一人前にしなければならないと思った。この人の人生を背負う覚悟をした。

・「事務所として」サービスの質を上げたい。自分だけ(先生だけ)がいいサービスを提供できるだけではなく、職員を含めた事務所の全員で顧問先の成長に貢献し、それをともに喜びあいたい。そのためには職員の教育や育成が不可欠。ベースとしてコミュニケーション能力が高い職員ばかりなので、地道に勉強し、経験を積み、成長していってほしい。所員の成長に貢献できる所長でありたい。

 

事務所の経営方針と職員さんに対する向き合い方については、前回の荻島先生の考え方と酷似しているように感じました。職員さんを「自分の仕事を手伝ってくれる作業員」と位置付けるのと、「苦楽を共にする仲間」と捉えるのとでは接し方が全く違ってきます。
松尾先生、荻島先生ともに事務所の経営方針や理念を明確にし、その理念に基づいて人を採用し、そして採用した職員さんを育成・教育し成長させることを自らの責務だと感じてらっしゃるように思います。

経営の本質は、”Doing things through others.(他者を通じて、事を成し遂げる)” だとよく言われますが、私は”Doing things with others.(他者とともに、事を成し遂げる)” のほうがしっくりきますし、松尾先生や荻島先生も同じように言ってくださるのではないかと感じています。そしてこういった経営者の姿勢は、たとえ言葉にせずとも、いっしょに仕事をしているメンバーに伝わるのではないかと思います。さらにそれは、結果的に個々のメンバーのパフォーマンス、ひいては組織全体のパフォーマンスにも影響すると思います。

税理士や会計事務所の仕事は、AI(人工知能)に取って替わられるとも言われています。ですが、松尾先生、荻島先生が顧客である中小企業や事務所の職員さんに対して提供している価値は、機械では到底代替できないものだと感じました。そしてそこにこそ、税理士としての未来があるような気がしています。

松尾先生や荻島先生のように考えて実践している、もしくは、そうありたいと願っている先生方は、たくさん世の中にいらっしゃると思います。我々A-SaaS(エーサース)は、そんな方々を、微力ながらもしっかりと支える存在になりたいと改めて強く感じました。

 

 

松尾先生

今回は大変貴重な機会をいただきありがとうございました!先生からいただいた以下のコメント、本当にうれしかったです。

「A-SaaS(エーサース)さんの、明るく和気あいあいとした雰囲気がとても印象的でした。社内の風通しが良いのでしょうね。ワクワクして仕事に取り組むことができるスピリッツが皆様に共有されているように感じました。」これからも全社一丸となって先生のようないい税理士さんを支えるべく頑張っていきます。A-SaaS(エーサース)にぜひご期待ください!

 

 

田中

 

松尾繁樹先生の詳細情報はこちら

事務所名 松尾繁樹公認会計士事務所
代表者名 松尾繁樹
事務所概要 横浜市旭区二俣川の公認会計士・税理士事務所。
数字を切り口に「思いを形にする」ことが私たちの使命です。

事業の方針決定における迷いを断ち切り、納得の意思決定をサポートします。
相続ではご家族への思いを是非お聞かせください。円滑な資産の承継を実現します。

所在地 神奈川県横浜市旭区
事務所規模 9人
WEBサイト  http://www.matsuo-cpa.jp/

 

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